最高裁棄却のお知らせ

最高裁判所 棄却

高裁での敗訴を受け、最高裁に上告をしておりましたが、最高裁から棄却(開廷されない)の連絡をいただきました。

この棄却により、本訴訟は終了となります。

これまで応援してくださった皆様方には、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。

判決結果は、大変残念な結果です。

教員の時間外労働は、間違いのない事実です。

多くの教員が働き方に限界を感じながらも裁判というわずかな望みに期待をしていました。結果は、教員をいくら働かせても、病気にならない限り問題無いというものです。

事実に目を向けることなく、給特法の法解釈に終始した裁判官には問題があります。給特法は残業代を支給しない代わりに時間外勤務を命じることを禁止しています。しかし、時間外勤務が生じると、教員が自主的にやっていると管理者が主張し、それが認められる…。今回の判決はそのことを意味しています。

ですから、この判決により、「給特法は廃止するしかない」ということが明確になりました。

また一方で、本訴訟を通じて、教員の置かれている労働環境、とりわけ無賃残業を多くの方に知っていただくことができたのではないかと感じています。

私は今の教員の働き方を未来に引き継いではいけないと裁判を起こしましたが、もう一つの目的として現状を世の中に広く知っていただくという目的もありました。

多くの方が本訴訟ならびに私の発信を拡散してくださり、またマスコミの方々が報じてくださり、教員の長時間労働、残業代が支給されないことが少しは認知されたのではないかと思います。

私はごく普通の教員です。裁判を起こして人生が変わりました。自分の主張が世の中に伝わってくれるのです。こんなありがたいことはありません。

ご支援いただいた皆様、ありがとうございました。改めて、感謝申し上げます。

今後も本ホームページやTwitterなどを通じて発信を続けます。引き続き、ご覧いただけたら幸いです。

『最高裁棄却のお知らせ』へのコメント

  1. 名前:カドタヒロシ 投稿日:2023/03/17(金) 04:23:36 ID:e7aae7940 返信

    そうか。少し見ないと、最高裁まで行って、棄却されていたのですね。給特法を廃止することと、教員をはじめ、公務員や、非正規職員を含めて、労基法・労安法で救われない人たちの働き方・法律を見直さないといけないのですね。

  2. 名前:とく 投稿日:2023/03/31(金) 09:42:38 ID:e63b138d3 返信

    田中まさお先生

    教師のために声を上げて闘っていただきありがとうございました。
    教師を目指す者として先生のような方が心の支えです。